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今はもう、財布を開けることがあまりありません。
小さな小銭入れで十分です。
この小銭入れには、もはや小銭は入っていません。
入っているのは、クレジットカードが2枚と免許証が1枚。
最小限これだけを持ち歩けば、外に出られる格好になっています。
でも、私が持っているカードは、その2枚だけではありません。
全部で、10枚あります。
毎日その小銭入れで持ち歩くのは、メインのSFC JCBゴールドと、予備のリクルートカードの2枚だけ。(ごくたまに、JCBが使えないお店があるので、念のため。)
残りの8枚は、家でそれぞれの出番を待っています。
人に言うと、だいたい一度は引かれます。
「10枚? 管理できてるん?」って。
気持ちはわかります。ふつうは2〜3枚で十分だと思います。
でも私の中では、1枚も無駄がありません。全部に、ちゃんと役割があるんです。
私はITエンジニアなので、仕事ではシステムを「役割ごとの部品」に分けて設計します。
カードも、たぶん同じなんです。
1枚に全部を背負わせるのではなく、生活費・公共料金・積立・交通……と、役割で分ける。
言ってみれば「カードのポートフォリオ」です。
とくに、結婚して、子どもが生まれて、育休をとって……。そのたびに、カードの役割も少しずつ組み替えてきました。
この記事では、私が実際に持っている10枚を、役割ベースで全部さらけ出します。
「何枚持つのが正解か」より、「どの役割に、どのカードを当てるか」。
そこを設計図として残しておきたいと思います。
カード沼にハマりかけている人も、逆に「結局どれを使えばいいの」で止まっている人も。
どちらにも、たぶん何か持って帰ってもらえるはずです。
「10枚も意味あるの?」── 枚数ではなく、役割で見てほしい
先に正直なところを言うと、10枚のうち毎日ガンガン使っているのは2〜3枚だけです。
残りは「特定の場面だけ出番がある」とか「資格を維持するためだけに置いてある」とか、そういうカードです。
だから「10枚をフル回転させている」わけではありません。
役割が10個あって、それぞれに最適な1枚を当てている、というのが正しい言い方です。
逆に言うと、役割がかぶっているカードは、私の中では「持つ意味が薄い」。
このあたりは後半の「お得さは、唯一のものさしではない」で書きます。
まずは全体像から見てください。
結論:私の10枚・役割マップ
細かい話に入る前に、設計図そのものを置いておきます。
| 役割 | カード | 年会費 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| 生活費の主役(メイン)+SFC会員資格 | SFC JCBゴールド | 16,500円(+家族8,250円) | 夫婦の生活費・家族カード・家計簿を一本化。SFC会員資格もこの1枚で維持 |
| かつての主役・マイルの源泉 | アメックス・ゴールド・プリファード | 39,600円 | 入会特典12万ptの立役者。今はAmazon専用に縮小 |
| 公共料金・クレカ積立 | Oliveゴールド | 0円(修行で永年無料) | 水道とSBI証券のクレカ積立 |
| 交通(JR・全国) | ビックカメラSuica | 0円(EX予約は別1,100円) | モバイルSuicaチャージ1.5%還元+エクスプレス予約 |
| 交通(京王・PASMO) | 京王パスポートカード | 0円 | モバイルPASMOのオートチャージ用。妻の定期もここ |
| SFC JCBの予備・nanacoチャージ | リクルートカード | 0円 | 8年もの・還元率1.2%。JCBが使えない場面のスーパーサブ |
| 将来への保留枠 | JCBゴールド(オリジナル) | 0円(初年度無料/次年度11,000円) | 限定デザイン「煌」で発行。今は様子見の保留枠 |
| 放置(年会費無料) | 楽天カード / 三井住友NL | 0円 / 0円 | 解約する手間のほうが惜しいので置いてある |
| 過去の名残 | KKRカード | 0円 | 自衛官時代に作った共済のカード |
ちなみに、いちばん気になるであろう「年会費の合計」も、正直に置いておきます。
今まさに払っているのは、ぜんぶ合わせて年間6万5千円ほど。内訳は、SFC JCBゴールド(家族カード込みで24,750円)とアメックス・ゴールド・プリファード(39,600円)、それにEX予約の1,100円です。残りの7枚は、すべて年会費無料。
ただ、これは乗り換えの過渡期の数字でもあります。AGPはいずれ解約するので、それが済めば実質、年間2万6千円ほど(SFC JCBゴールド+EX予約)に落ち着く見込みです。
10枚持っていても、無料カードを土台にすれば、固定費はこれくらいに抑えられます。大事なのは枚数ではなく、「年会費を払う価値のあるカードを、何枚に絞るか」。そこさえ管理できていれば、カードは増えても怖くありません。
ぱっと見、ごちゃごちゃしています。
でも一枚ずつ役割で見ていくと、案外シンプルなんです。
ここからは、実際によく使う「主役級」から順に、なぜこのカードをこの役割に置いているのかを書いていきます。
① 生活費の主役:SFC JCBゴールド(アメックス・ゴールド・プリファードから移行完了)
今の生活費は、ほぼ全部このSFC JCBゴールドに集約しています。
妻にも家族カードを渡して、家の支払いはぜんぶここ。
家計簿はマネーフォワードMEに連携して、夫婦の支出が1か所で見えるようにしています。
このあたりは完全に、エンジニアの「ログは一元化しろ」の発想ですね。
ただ、私の場合はここで終わりません。マネーフォワードの月次の集計をCSVで書き出して、Googleスプレッドシートに読み込ませています。
なぜそんな手間をかけるかというと、我が家は生活費を夫婦で半々ずつ出し合うのがルールだからです。
スプレッドシートには自前の関数を組んでいて、ひと月の生活費を自動で按分し、「私と妻、どちらがいくら多く払っているか」「最終的にどちらがいくら渡せば、ちょうど半々になるか」までを計算で出すようにしています。要は、毎月の精算をスプレッドシート1枚で完結させているわけです。
「家計簿アプリだけでよくない?」と言われそうですが、“最後はきっちり半分”を自動で担保できるのが、私にはどうにも気持ちいいんです。完全に職業病ですね。
そしてこのSFC JCBゴールドは、SFCの会員資格もこの1枚で兼ねています。以前はSFC VISAノーマルという別カードで資格だけ維持していたのですが、メインを移すついでに資格もこちらへ寄せ、SFC VISAは解約しました。役割を兼ねられるなら、カードはむしろ減らしたいんです。
ちなみにそのSFC VISA時代には、育休中の住民税(普通徴収)をSFC→ANA Pay→楽天Edy→楽天キャッシュ→楽天Payという5段階ルートで払ったこともあります。我ながら、よくやるなと思います。この5段階ルートと育休中のクレカ運用は、記事9で詳しく書きます。
ただ、このメインの座は、つい最近までアメックス・ゴールド・プリファード(以下AGP)のものでした。
2028年のSFC制度改定をにらんでSFC JCBゴールドへ移したのですが、ここまでの生活費を一番支えてくれたのはAGPです。今のメインを語る前に、まずはそのAGPの話をさせてください。
なぜAGPをメインに据えていたのか。
一番大きいのは、入会特典で120,000ポイントもらえたことです。
しかも私の場合、ちょうど引っ越しと時期が重なっていました。
特典の条件は、ざっくりこうでした。
- オンライン・ショッピングのボーナス:20,000pt
- 入会3か月で50万円利用:20,000pt
- 入会6か月で100万円利用:70,000pt
- 通常利用ぶん:10,000pt
100万円と聞くと身構えますが、引っ越しの出費でほぼ片付きました。
Amazonギフトを20万円ぶん買って最初の条件をクリアし、あとはテーブル・ベッド・引っ越し代・エアコン・カップボード・食洗機……。
生活で必ず出ていくお金を、ぜんぶこのカードに通しただけです。
無理な前倒し購入はしていません。ここ、けっこう大事だと思います。
→ この120,000pt攻略の全手順は、別記事『アメックスゴールドプリファード入会特典12万pt|引っ越し出費だけで達成した全記録』で細かく書きます(記事7)。
ただ、いいことばかりではありません。
このカード、ANAマイルへの交換が年40,000ポイントまでという上限があります。
おかげで120,000ptのうち、いまも54,897ポイントが手元で塩漬けになっています。
「特典でかい!」で飛びつくと、出口で詰まる。
このあたりの落とし穴も、正直に書いておきたいところです。
そして今、このカードはSFC JCBゴールドへの乗り換えをほぼ終えました。
メインの座はSFC JCBゴールドに譲り、AGPはAmazonでの買い物だけを残してあります。
理由はいくつかありますが、一番は2028年のSFC制度改定。
「年300万円決済しないとSFCの旨味が薄くなる」という話で、私の決済額では足りないんです。
AGPでは年間200万円の利用まで積み上げましたが、それでも次の基準には届かない。だったら早めにSFC JCBゴールドへ移しておこう、という判断でした。
このあたりは修行の記事(記事2)と、乗り換え遍歴の記事(記事10)でみっちり書きます。
② 公共料金と積立の、縁の下:Oliveゴールド
メインが「攻め」だとしたら、こちらは完全に「守り」です。
水道料金と、SBI証券のクレカ積立。地味ですが、毎月確実に効いてくる役割です。
Oliveゴールドは2023年の8月、まだ独身だった頃に作りました。
そして、年100万円使うと年会費が永年無料になるという、いわゆる「修行」をやりました。
このときは新婚旅行のホノルル便(64万円)をこのカードで切って、残りを生活費で埋めて、入会1年でクリアしています。
今、日常で何に使っているかというと、
- 水道料金:月1万弱、年にすると約10万円ぶん。これをOliveに固定しています
- SBI証券のクレカ積立:Oliveは年間10万円の利用で積立が0.75%還元になる条件があり、上の水道料金がちょうどその10万円を満たしてくれます
- 特約店:サイゼリヤ・はま寿司・しゃぶ葉。要するに子連れで行きやすいファミレスです。月イチくらいの外食で地味に貯まります
水道をOliveに固定しているのには、ちょっとした経緯があります。
もともとメインがアメックスだった頃は、アメックスの公共料金の還元率がいまひとつだったので、水道はOliveに逃がしていました。
今のメイン(SFC JCBゴールド)は公共料金でも還元率が落ちないので、その意味では水道をどちらで払っても損はありません。
それでもOliveに残しているのは、さっきの年10万円利用の条件をキープするため。メインが変わっても、この役割だけはOliveに置いたまま、というわけです。
ちなみに、私がスマホのタッチ決済(Googleウォレット)に入れているカードは、今のところこのOliveだけです。
Oliveはスマホのタッチ決済で還元率がぐっと上がるので、さっきの特約店も、スマホでタッチして払うのが一番効率がいいんです。
ここで白状すると、私、複数のカードをスマホに入れて、お店ごとにタッチ決済を使い分けられるということを、つい最近まで知りませんでした。カードを10枚も持っておいて、です。お恥ずかしい話。
「カードはポートフォリオ」なんて偉そうに語っておきながら、スマホ決済まわりは、まだまだ伸びしろだらけ。正直、ここは私のこれからの宿題です。
おもしろいのが「選べる特典」。
ふだんは給与受取にしています(ATMを使わないので、これが一番効率がいい)。
でも育休中は給与振込が止まるので、給与受取の特典は宙に浮いてしまいます。そこで育休のあいだは「ご利用特典(月100pt)」に切り替えていました。
これ、地味な話に聞こえますが、切り替えを忘れていたら月100pt × 10か月ぶん、合計1,000pt(1,000円相当)をまるごと取り逃していた計算です。アプリをこまめに開いて設定を見直したおかげで、ちゃんと回収できました。
ライフステージが変わったら、カードの設定もそれに合わせて変える。言葉にすると当たり前ですが、これを地でやっている感じです。
積立そのものの話は投資の領域に踏み込むので、この記事では「私はこう運用しています」という事実の報告までにとどめます。銘柄をどうこう勧める話はしません(私は資格を持っていませんし、お金の話を無責任には書けません)。
→ Olive単体の使い倒し方は、別記事『Oliveゴールドは子育て世帯の最適解?』で深掘りします(記事5)。
③ 移動を支える2枚:ビックカメラSuica と 京王パスポート
私は鉄道がほんとうに好きで、移動そのものに思い入れがあるタイプなのですが、それはそれとして、交通系の決済はSuicaとPASMOで役割をきっぱり分けています。
ビックカメラSuica ── JR・全国の移動はこちら
これは9年もの。2016年、まだ茨城に住んでいた頃に作りました。
当時は2週に1回くらい、JRで都内まで出ていて、往復7,000円くらいかかっていました。
その交通費をなんとかしたくて選んだのが、このカードです。
何が強いかというと、カードの年会費が無料のまま、「エクスプレス予約」を使えることです。
正直に書くと、EX予約そのものには別途1,100円(年会費)がかかります。でも、カード側に年会費が乗らないぶん、新幹線をそれなりに使うなら十分に元が取れる、という感覚です。
新幹線をスマホでサッと予約・変更できるEX予約は、出張や帰省の多い人にはかなり便利です。
ほかにも、
- モバイルSuicaへのチャージで1.5%還元
- 貯まったJREポイントは、グリーン券や特急券に替えて1pt=1円以上の価値で使い切る(出口管理まで含めて設計)。一時期は3万ポイントほど貯まっていたこともあります
ただ実は最近、ちょっと揺らいでいることがあります。
メインにしているSFC JCBゴールドでも、「プラスEX」というかたちでエクスプレス予約が使える、と知ってしまったんです。
通常のEX予約との違いは、私の理解だと、おもにポイントの付き方くらい。EX予約の年1,100円は、どちらのカードに乗せても同じようにかかるので、移したところで負担は変わりません。だとしたら、いっそEX予約もメインの1枚に集約したほうが、スマホはすっきりするよなあ、と。
とはいえ、ビックカメラSuicaの「カードそのものは年会費無料」という身軽さも、なかなか捨てがたい。
結局いまも、EX予約はこのビックカメラSuicaのまま使っています。たぶん、もう少し悩みます。
→ このプラスEXとの損得や、EX予約・Suica運用の詳細は、記事6でじっくり書きます。
京王パスポートカード ── 京王沿線・PASMOはこちら
こちらは2023年、結婚より前、同棲のために京王沿線へ引っ越したタイミングで作りました。
モバイルPASMOのオートチャージは本人名義のクレカが必要なので、妻のぶんも家族カードで用意しています。
- 自分のモバイルPASMOオートチャージ(月6,000円くらい)
- 妻の定期券+オートチャージ(月9,000円くらい)
ここで一つ、私のこだわりを白状しておきます。
PASMO一体型でもっとお得なカードもあったのですが、私は「PASMOはスマホで使いたい」という一点で、あえてこの組み合わせにしました。
お得さだけで選んでいません。これは後半でもう一度ふれます。
④ 裏方・特殊用途の3枚:リクルート / JCBゴールド / KKR
ここからは、出番は限られるけれど、ちゃんと役割を持っている3枚です。
リクルートカード ── SFC JCBの“スーパーサブ”
8年ものの古株で、還元率は1.2%。2017年から2020年までは、これが私のメインカードでした。
今は生活費のメインから退いて、JCBが使えない場面と、nanacoチャージを受け持っています。家計の生活費はSFC JCBゴールドに集約しているので、それが利用できない場面にスーパーサブとして使う、という住み分けです。
還元率1.2%は今でも普通に優秀で、貯まったポイントはdポイントに変えて、Amazonで使い切っています。
JCBゴールド(オリジナル)── 正直、いまは「保留中」の1枚
2026年4月に作ったばかりのカードです。
もともとは、アメックスからメインを移す先の候補として、JCBのHotelux(ホテル優待)を試してみたくて発行しました。最後の決め手が限定デザイン「煌(きらめき)」のかっこよさだったのは、ここだけの話です。Hoteluxは2026年の夏休みに初めて使う予定で、今まさにホテルを探しているところです。
ただ正直に言うと、メインがSFC JCBゴールドに決まり、しかもHoteluxはその SFC JCBゴールドにも付いていました。なので、このオリジナルのJCBゴールドにしかない役割は、今のところ見当たりません。
それでも持ち続けているのは、初年度の年会費が無料だからです。将来、SFCの年300万円条件が回らなくなったときに、ここから上位の「JCBゴールド・ザ・プレミア」(プライオリティ・パス付き)へ進む、という移行ルートも一応あります。その布石として、コストがかからないうちはゆっくり要否を見極めるつもりです。
KKRカード ── 自衛官時代の名残
これは国家公務員共済組合連合会の会員カードで、私が自衛官だった頃に作ったものです。
当時は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯する、なかなか優秀なカードでした。今はKKRのホテルを使うときに、数年に1回出番があるかどうか程度です。
「元自衛官のITエンジニア」という経歴は、クレカ・マイルの世界ではあまりいない属性だと思うので、その入口としてだけ、ここに置いておきます。
⑤ 放置枠:楽天カード / 三井住友NL
最後は、正直に言うとほぼ使っていない2枚です。
- 楽天カード:2015年に作ったまま。他に高還元のカードがあって、楽天市場もほとんど使わないので、出番がありません。
- 三井住友NL:学生時代のデビュープラスが知らないうちにプライムゴールドに切り替わり、年会費が嫌だからとりあえずノーマルNLに落ち着いた、という経緯のカードです。
どちらも年会費が無料なので、「解約する手間のほうが惜しい」という理由で置いてあります。
ここで一つだけ言いたいのは、使わないカードを「どうするか決めておく」のも設計のうちだということ。
年会費がかかるカードなら、私はもっとシビアに解約を考えます(実際、MBアメックスは年会費更新の直前に解約しました)。でも無料なら、放置でいい。「持ち続けるコストがゼロかどうか」が、私の解約ラインです。
結婚・出産・育休 ── カードは、暮らしと一緒に組み替わってきた
こうして10枚を並べてみると、改めて思います。
このポートフォリオは、最初から設計図を引いて作ったものではありません。暮らしが変わるたびに、少しずつ組み替わってきた結果です。
時間の流れで振り返ると、こんな具合です。
- 独身〜同棲のころ(2023年):まだ身軽だった時期に、三井住友銀行の口座をOliveゴールドに切り替えました。2023年3月に登場したばかりで、ちょうど周りでも話題になっていた頃。結婚関連の出費を見越して、土台になる1枚を仕込んでおきました。同じ年、結婚より前に、同棲のために京王沿線へ引っ越し、妻の定期とオートチャージのために京王パスポートカードも作っています。
- 新婚旅行、そしてSFC修行へ(2023~2024年):新婚旅行でホノルルへ。せっかく1万PPもたまるならとSFC修行を決意し、ANAアメックスゴールドを発行しました。結婚式と修行の費用で150万円ほどを使い、入会特典の10万ポイントを獲得。修行の航空券も、このカードで切りました。我が家のマイル・カード戦略が本格的に回りはじめたのは、ここからです(このカードは修行を終えて解約しました)。Oliveの「年100万円修行」も、この時期にホノルル便などで達成して永年無料化しています。
- 出産・育休(2024年末〜):給与振込が止まるのに合わせて、Oliveの「選べる特典」を給与受取からご利用特典へ切り替え。育休中の住民税は、5段階ルートを駆使してカード払いに。子連れで行きやすいファミレスは、特約店のOliveで。生活の局面が変わると、カードの使いどころも変わります。
- メインをアメックスGPへ(2025年):マリオットボンヴォイ・アメックス(以下MBアメックス)の改悪を機に、アメックス・ゴールド・プリファードへ乗り換え。ちょうど重なった引っ越しの出費をまるごと通して、入会特典12万ポイントを獲得しました。まとまった出費は、こういうときに効いてくれます。
- いま(2026年):2028年のSFC制度改定をにらんで、メインをSFC JCBゴールドに集約。家計簿も、夫婦できっちり半々に割り勘する仕組みに落ち着きました。
そしてもう一つ、私がカードを切り替えるときに大事にしている基準があります。暮らしの変化とは別の、「カード会社の”波”に乗る」という視点です。
新しいカードや特典が盛り上がっている時期は、入会特典も還元も、いちばんおいしい。だから私は、その波が来たカードに乗ります。Oliveが話題になった時はOliveに、マリオット系のMBアメックスが盛り上がった時はそれに。そして、波が引いたと感じたら、スパッと諦めて次へ移る。アメックスGPも、波が来たから乗って、今年その波が引いたから乗り換えました。いま私がいちばん勢いを感じているのはJCB。だから今のメインはSFC JCBゴールドなんです。
「ずっとお得な1枚」を探すより、そのとき勢いのある波に乗っては降りる。これも、10枚を渡り歩いてきた私なりのやり方かもしれません。
不思議なもので、カードの履歴を並べると、そのまま我が家の歩みになっています。
たぶん、これからもそうです。子どもが大きくなれば、また役割は変わっていくはず。
カードを「役割」で持っておくと、暮らしが変わっても、慌てずに組み替えられる。これが、10枚を抱えてきた私の、いちばんの実感です。
お得さは、唯一のものさしではない
ここまで「役割」の話をしてきましたが、最後に一つだけ、お金の損得とは少しちがう話をさせてください。
さっき、京王パスポートカードを「PASMOはスマホで使いたいから選んだ」と書きました。
実は、ポイント還元だけで考えれば、もっとお得な選択肢もありました。
それでも私は、「毎日の改札を、スマホ一枚で軽やかに通りたい」という気持ちのほうを取りました。
ここは、損得では割り切れない部分です。
もう一つ。私はポイント還元というものを、「今だけ異常にお得な“ラッキー期間”」くらいに捉えています。
クレカのポイントも、マイルも、制度はしょっちゅう変わります。SFCだって2028年に大きく変わる。
だから「この還元率がずっと続く」とは思っていません。あるうちに、ほどほどに享受しておく。それくらいの距離感です。
還元率の最大化だけを追いかけると、生活の心地よさを少しずつ削ってしまうことがあります。
お得さは大事な「ものさし」の一つだけど、唯一のものさしではない。
10枚もカードを持っている私が言うと説得力がないかもしれませんが、案外これが本音だったりします。
まとめ:カードは「ポートフォリオ」として設計する
長くなりましたが、言いたいことは一つです。
カードの枚数に、正解はありません。あるのは「役割の数」だけです。
私の場合、たまたまそれが10個あった。だから10枚になった。ただそれだけのことです。
もしカード選びで迷っているなら、おすすめは自分用の「役割マップ」を作ってみること。
「生活費はこれ」「交通はこれ」と、役割から先に決めていくと、自分に何枚必要かが自然と見えてきます。
還元率の高いカードを探すのは、その後で十分です。
とくに、これから結婚・出産・育休と、暮らしが大きく変わっていく人ほど、この「役割で持つ」考え方は効いてきます。お金の出入りがガラッと変わる場面でも、役割さえ決めておけば、あとはカードをそれに合わせて組み替えるだけ。ゼロから悩み直さずに済みます。
各カードの細かい使い方は、これから一枚ずつ記事にしていきます。
気になったカードがあれば、そちらも覗いてみてください。
- メインカードの乗り換え遍歴 → 記事10
- Oliveの子育て世帯での使い倒し方 → 記事5
- ビックカメラSuica × EX予約 → 記事6
- アメックスGPの入会特典12万pt攻略 → 記事7
役割で考えると、カードは増えても散らかりません。
むしろ、自分の暮らしの形がそのまま見えてくる。
たぶん、それが10枚持っていて一番おもしろいところなんだと思います。

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